運転免許証・マイナンバーカードの英訳と公証|コピーの認証・アポスティーユと在外公館の抜粋証明

海外での運転免許の切り替え、銀行口座の開設、ビザの申請などで、日本の運転免許証やマイナンバーカードの英訳や、コピーの認証(アポスティーユ)を求められることがあります。どちらも英語版はなく、外務省はコピーには証明できないとしており、カードの原本も、発行日・公印などの要件から証明は受けられないと考えられます。日本で用意するなら、コピーと英訳に「原本の写しに相違なく、英訳は正確である」とする宣言書を付けて公証役場で認証を受け、法務局と外務省の証明へ進みます。一方、海外で現地の運転免許に切り替える場合は、現地の日本大使館・総領事館が出す「運転免許証抜粋証明」で足りることが多くあります。このページでは、目的ごとにどの方法を選ぶか、コピーの公証の手順、英訳の注意点を整理します。

※本ページは、外務省「申請手続きガイド」「よくある質問」「海外における運転免許証」「在外公館における証明」、日本公証人連合会「外国文認証」、個人情報保護委員会「マイナンバーに関するよくある質問」、デジタル庁「マイナンバーカードに関するよくある質問」、自動車安全運転センター、警視庁の案内をもとに、2026年10月27日時点で作成しています。どの書類や認証が必要かは提出先ごとに違うため、必ず提出先の指示を確認してください。パスポートのコピーの認証はパスポートのアポスティーユで解説しています。

結論:目的によって使う書類と取り方が違う

目的使う書類取り方
海外で現地の運転免許に切り替える在外公館の「運転免許証抜粋証明」(または翻訳証明)現地の日本大使館・総領事館に、従来の運転免許証を持って申請する
海外の銀行・ビザ・登録で、身分証の写しの認証を求められた運転免許証・マイナンバーカードのコピー+宣言書(必要なら英訳)公証役場の認証 → 法務局の押印証明 → 外務省のアポスティーユ
日本の運転経歴(違反・事故歴など)を示す自動車安全運転センターの運転記録証明書などセンターに申し込む。英訳を付けるなら公証役場から
旅行先で車を運転する国外運転免許証運転免許センター・指定警察署で申請(翻訳ではない)

外務省がアポスティーユを付けられるのは、発行日・発行機関名・公印がそろった公文書の原本で、発行から3か月以内のものが原則です。外務省は「コピーには証明できません」としており、パスポートや在留カードの原本への認証も難しいと案内しています。運転免許証やマイナンバーカードも同じ考え方になると考えられるため、写しと宣言書の方法を使います。

運転免許証・マイナンバーカードのコピーを公証する手順

公証人は公文書の写しを直接認証することはできません(日本公証人連合会「外国文認証」)。そこで、ふさわしい立場の人が「添付のコピーは原本の真正な写しである」と書いた宣言書(Declaration)に署名し、その署名を公証人が認証する方法をとります。

  1. コピーを取る:表と裏の両面を、鮮明にカラーで取ります(マイナンバーカードの裏面は後述)
  2. 英訳を作る(求められた場合):券面の記載をもれなく英訳します
  3. 宣言書を作る:「添付の書類は○○の運転免許証の原本の写しに相違なく、英訳は原文を正確に訳したものである」と書き、コピー・英訳と一緒に綴じます
  4. 公証役場で認証を受ける:宣言書に署名した人が、公証人の面前で署名するか、署名が本人のものであると認めます
  5. 法務局・外務省の証明を受ける:公証人が所属する法務局で押印証明を受け、外務省でアポスティーユを受けます

北海道(札幌法務局管区内)・宮城・東京・神奈川・静岡・愛知・大阪・福岡の公証役場では、公証人の認証・法務局の押印証明・外務省のアポスティーユを一度に受けられます(ワンストップサービス)。アポスティーユ条約(ハーグ条約)に加盟していない国に出す場合は、アポスティーユではなく外務省の公印確認と、その国の大使館・領事館の領事認証が必要です(公印確認・領事認証とアポスティーユの違い)。

宣言書のひな形は、パスポートのコピー用のもの(Wordファイル)を書き換えて使えます。宣言書に誰が署名すればよいか(本人か翻訳者か)は、提出先と公証役場に確認してください。

費用金額
公証人の手数料(英文の宣言書の認証)1件12,500円(6,500円+外国語の加算6,000円)
法務局の押印証明・外務省のアポスティーユ手数料なし

海外で免許を切り替えるなら「運転免許証抜粋証明」

海外に住んでいて、現地の運転免許に切り替える(書き換える)ときは、まず現地の日本大使館・総領事館の「運転免許証抜粋証明」を検討してください。日本の運転免許証を持っていることを在外公館が証明するもので、各国の免許の手続きに使われています。

在外公館の例案内の内容
在米国日本大使館(ワシントン)「自動車運転免許抜粋証明」。手数料14ドル(2026年4月〜2027年3月)、現金のみ。窓口なら即日、来館は1回必要
在英国日本大使館英国の免許(DVLA・DVA)に切り替える目的に限って発給。在留届の提出が前提。郵送・代理人(委任状)でも申請可
在デュッセルドルフ日本総領事館申請書の申請理由に「ドイツ運転免許証の申請のため」の欄がある。代理申請も可
在トロント日本総領事館申請書の提出先の選択肢に「オンタリオ州運転免許の申請」がある

手数料・申請の方法は公館ごとに違います。外務省は、在外公館での抜粋証明の申請にマイナ免許証は使えず、従来の運転免許証が必要と案内しています。マイナ免許証は券面に免許の情報が表示されないため、海外では従来の免許証を持って行くよう呼びかけています。

在外公館は、日本の公文書の訳文が原文に忠実であることを証明する「翻訳証明」(1通4,400円相当)も出しています。運転免許証のような有効期限のある書類は、期限内のものに限られます。現地の役所が抜粋証明と翻訳証明のどちらを求めるかは、州や国によって違うため、現地の窓口で確認してください。

日本にいる間に用意したい場合や、提出先が日本の公証とアポスティーユを指定している場合は、前の見出しの公証役場の方法になります。

運転経歴を証明したいとき

運転免許証そのものではなく、無事故・無違反や運転歴を示したいときは、自動車安全運転センターの証明書を使います。

証明書証明する内容
運転記録証明書過去1年・3年・5年の違反、事故、行政処分
無事故・無違反証明書一定期間、事故や違反がないこと
累積点数等証明書違反などの累積点数
運転免許経歴証明書現在・過去の免許の種類や取得年月日、失効・取消になった免許

手数料は1通800円で、郵便振替(払込料金が別にかかります)、各都道府県事務所の窓口、インターネット(本人のみ。NFC対応のスマートフォンとマイナンバーカードの暗証番号が必要で、払込手数料143円が別にかかります)で申し込めます。届くまでは郵送で1〜2週間、インターネット申請で約10日が目安です。英語版の証明書を出すという案内はないため、英語で出すなら英訳を付けます。センターの証明書に外務省が直接アポスティーユを付けられるかは確認できなかったため、英訳と一緒に宣言書で公証役場を通す方法を基本に、事前に外務省にも確認してください。

なお、警察(公安委員会)が出す「運転経歴証明書」は、免許を自主返納した人などが申請する別の書類です。

旅行先で車を運転するだけなら、英訳ではなく国外運転免許証を取ります。1949年のジュネーブ条約の締約国で使え、有効期間は発行から1年、手数料は2,250円(警視庁)です。条約に入っていない国では使えないため、渡航先の制度を確認してください。マイナ免許証だけを持っている人は、渡航先によって従来の運転免許証が必要になる場合があります(愛知県警)。

マイナンバーカードを出すときの注意

  • 裏面の個人番号は出さない:個人情報保護委員会は、表面は身分証の写しとしてコピーしてよい一方、法律で決められた場合以外は裏面の個人番号をコピーできないとしています。海外の提出先に出すときも、裏面は出さないか、番号を見えないようにするのが安全です。裏面が必要かどうかは提出先に確認してください
  • 英語版はない:マイナンバーカードの英語版はありません。住民票への振り仮名の記録(2026年5月26日から順次)が済んだ日本人は、希望すればローマ字の氏名と西暦の生年月日を券面に印字できると市区町村が案内しています(パスポートを取得したことがある人は、その表記に合わせます)
  • 海外の身分証として通用するか:公式の案内はなく、提出先によります。パスポートのコピーを求められることのほうが多いため、どちらを出すかは提出先に確認してください

英訳で気をつけること

  • 氏名:パスポートの表記に合わせます(例:YAMADA Taro)
  • 日付:和暦は西暦に直します。運転免許証の有効期限(「令和○年○月○日まで有効」)は「Valid until ○ ○, 20○○」のように訳します
  • 免許の種類:券面の「二・小・原」「他」「二種」の欄と、大型・中型・準中型・普通・大特・大自二・普自二・小特・原付などの区分を、取得している欄がわかるように訳します(法令の英訳にならい、普通自動車は「Standard Motor Vehicle」、大型は「Large」、中型は「Mid-sized」、準中型は「Semi-mid-sized」、原付は「Motorized Bicycle」などと訳します)
  • 条件:「眼鏡等」は「Corrective lenses required」などと訳し、条件の欄も落とさずに訳します
  • 発行者:「○○県公安委員会」は「○○ Prefectural Public Safety Commission」と訳します

警察庁や外務省による運転免許証の公式の英訳様式は見当たりませんでした。提出先が翻訳者の資格(オーストラリアの NAATI など)を指定している場合は、その指定に従ってください。

よくある質問

運転免許証の原本にアポスティーユを付けられますか?

原則として付けられません。外務省がアポスティーユを付けるのは、発行日・発行機関名・公印がそろった公文書の原本です。運転免許証は、コピーに宣言書を付けて公証役場で認証を受け、法務局・外務省の証明を受ける方法になります。

運転免許証の英訳は自分で作ってもいいですか?

提出先が英訳の作成者を指定していなければ、自分で作ることもできます。ただし、英訳が正確であることを公証で証明する場合、宣言書に署名した人がその内容に責任を持つことになります。提出先が翻訳者の資格や在外公館の証明を指定している場合は、その指定に従ってください。

マイナ免許証しか持っていません。海外の免許切り替えに使えますか?

外務省は、在外公館での運転免許証抜粋証明の申請にマイナ免許証は使えないと案内しています。海外で免許を切り替える予定がある場合は、出国前に従来の運転免許証を持っておくことを検討してください。

海外に住んでいます。日本で運転免許証のコピーの公証を頼めますか?

できます。運転免許証のカラーコピー(両面)と、提出先の指示をお送りください。宣言書に誰が署名するかで手続きが変わるため、提出先の求めを確認したうえでご案内します。現地の免許への切り替えが目的なら、在外公館の抜粋証明のほうが早いこともあります。

当事務所のサービス

当事務所(特定行政書士 佐藤大河)は、運転免許証・マイナンバーカード・運転記録証明書などについて、英訳、宣言書の作成、公証役場での認証、外務省のアポスティーユ、海外への発送までをお引き受けします。

サービス料金
アポスティーユ取得代行(私文書を含む)17,600円(税込)
書類が2通以上の場合の加算2通目以降1通につき3,300円(税込)
翻訳(英語)A4サイズ1枚あたり3,850円(税込)〜
国内返送(レターパックライト)450円
海外発送(DHL・FedEx・EMS)3,300円(税込)+送料実費

日数の目安は、書類がそろってから、私文書で3営業日程度、翻訳を付ける場合は5〜6営業日程度です。公証人の手数料(英文の宣言書の認証は1件12,500円)・送料などの実費は別にかかります。当事務所は日本国内での認証の取得を代行するもので、提出先で書類が受け付けられることを保証するものではありません。在外公館の抜粋証明・翻訳証明の申請は、現地の大使館・総領事館で行ってください。

全体の流れはアポスティーユとは、翻訳の認証は翻訳を付けた書類のアポスティーユ、料金はご利用料金をご覧ください。

無料見積り・相談フォーム/お電話:03-6303-1664(平日9:00〜20:00〈日本時間〉/土日祝は事前予約制)


参考(一次情報・出典)

アポスティーユ・領事認証の取得代行はお気軽にご相談ください

提出先の国、書類の種類と通数、訳文の要否をお知らせいただければ、必要な手続きと費用、納期を無料でお見積りします(原則1営業日以内にご返信)。全国・海外からご依頼いただけます。

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